ブログ
Blog

2025年度 美術館研修を行いました!~神戸編~

Publish :

こんにちは!エール・エルの大塚です。
今回は神戸にて実施した美術館研修の様子をご紹介します!
神戸では「大阪中之島美術館」、「神戸市立博物館」を鑑賞しました。

東京に引き続き、研修のテーマは「ブランディング※」。
(※ブランドの理解を深め、魅力や価値を他の人々へ正しく伝えていくこと)

今回は私たちのブランド名「エール・エル」の由来となった「ルネ・ラリック」の作品や、彼が活躍した時代の作品に触れることができる絶好の機会。
参加者も事前学習を行い、研修準備はバッチリです!

2グループに分かれて実施した2日間の様子をまとめてご紹介します♪


まず訪れたのは、大阪中之島美術館。
「新時代のヴィーナス!アール・デコ100年展」を鑑賞しました。

今年2025年は大阪・関西万博が開催されましたが、ちょうど100年前にフランス・パリでは芸術史上極めて重要な「現代産業装飾芸術国際博覧会」、通称「アール・デコ博覧会」が開催されました。

今回の企画展のテーマは「アール・デコと女性」。
ヨーロッパのグラフィックデザイン作品と共に、女性と関わりの深いジュエリー、香水瓶、車など、この時代を象徴する貴重な作品が展示されています。


本展では、ルネ・ラリックの作品も見どころの一つ!

実は、私たちのブランド名「R.L」はルネ・ラリック(René Lalique)の頭文字をとり、フランス語読みで「エール・エル」としています。



作品を目の前に、新保社長から直接解説を聞くことができました。
博覧会当時の展示の様子や製法について、積極的に質問する場面も!

ブランドの理解を深める上で重要な「ルネ・ラリック」。

彼はアール・ヌーヴォー、そしてアール・デコ期の代表的な工芸作家です。
ジュエリー作家として既存の概念を覆す革新的なデザインを生み出した後、ガラス工芸家としてもその才能を発揮。

彼はまだ一部の富裕層しか使うことができなかった一点モノのガラス作品を、高品質のまま量産化することに成功し、ガラス工芸を世に広めたという偉大な功績も残しています。



没後80年経た現在も多くの人々を魅了する「ルネ・ラリック」。
ジュエリー作家として頂点を極めた後も、決して立ち止まることなく、自ら進化し続けたからこそ彼の作品はいつの時代も高く評価され続けているのかもしれません。



「常に時代の変化を先読みして、自らの芸術スタイルとビジネスモデルを革新し続ける」
エール・エルというブランド名に込められた想いを汲み取り、彼のものづくりに対する姿勢をしっかりと見習っていきたいですね。


内装も印象的な大阪中之島美術館。
建築と調和するようにデザインされた家具や思わず目を引く魅力的な作品も展示されています。



本物の芸術作品にたくさん刺激をもらい、大満足の時間となりました。

次の美術館に移動する前に・・・
社員が集まるせっかくの機会なので、ランチは皆でカレーを頂きました!

芸術作品を1つ1つじっくり鑑賞し、パワーも消費したので、ちょっと一息。
仲間たちと鑑賞後の感想や料理の話など様々な話題で盛り上がり、気分もリフレッシュ♪

お腹もいっぱいになりましたので、次の美術館に向かいます。

2つめの美術館は神戸市立博物館。
「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」を鑑賞しました。

本展では、クレラー=ミュラー美術館が所蔵するコレクションから《夜のカフェテラス》をはじめとする名品の数々が展示されています。

館内に入ると作品に近づけないほどの大盛況!!
ゴッホの作品を一目見ようとたくさんの人々が訪れていました。

鑑賞の様子を撮影することは難しかったため一部作品のみご紹介します♪

これだけたくさんの人々を魅了するゴッホの凄さに改めて気づかされる機会となりました。

ゴッホとは「家族というチームによりブランディングされたブランド」。
生前評価されなかった作品たちはゴッホ本人ではなく、家族の手によって回顧展の開催や書簡集の出版を通じて世に広まり、100年以上受け継がれてきました。
次世代に渡る家族の働きを通して価値を見出され、現代の「ゴッホ」というブランドが出来上がっています。

【自ら道を切り開き、作品を世界に広めたルネ・ラリック】
【家族の戦略的な伝承により有名になったゴッホ】

対照的ではありますが「芸術作品がどのようにして後世に伝わったか」を知ることで、ブランド伝承の様々な在り方を学ぶことができました。

そして、美術館を鑑賞した後は座学研修です。
「ブランドの理解を深め、その価値を正しく伝えていく」ために色々な視点でエール・エルを深掘りしていきます。

自社ブランドの価値を正しく理解するためには「他社を知ること」も大切。

今回は1つの見本として室町時代から500年以上続く和菓子の老舗ブランド「とらや」さんを取り上げ、エール・エルとの違いや共通点について議論

書籍『なぜハーバードは虎屋に学ぶのか ハーバード白熱教室の中の日本』(著者:佐藤智恵 、出版社:中央公論新社)を課題図書としました。

参加者の中には、実際にお店を訪問し、とらやさんの世界を体感してきた社員も・・!
芸術作品に限らず、「本物」に触れる経験は大きな学びに繋がりますね。

後半ではさらに理解を深めるため、ブランドに関する様々な質問が新保社長へ投げかけられました。

ブランドの創業当時を遡って語られる数々のエピソード。
・単一商品の展開
・オンライン販売
・冷凍技術の開発・・・など

今では当たり前にしていることも当時はまだ前例もなく、反対されることや失敗もたくさんあった、とのこと。
それでも常に変化を恐れず挑戦し続けてきた理由は、
「お客さまに喜んでいただきたい」
「お客さまを驚かせたい」
という新保社長の想いが常に根幹にあったからです。

今回の美術館研修は、エール・エルの軸や他社にはない強みを再認識する有意義なものとなりました。

来年はいよいよブランド創業35周年。

唯一無二のワッフルとともに「ブランドの想い」も自分たちの言葉でしっかりお客さまへお届けできるように、私たちはこれからも全社一丸となって取り組んでまいります!